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本好き整理収納アドバイザーのトライ&エラー

子どもに「やってもいいか」と思わせる仕掛け事例、『仕掛学』松村真宏

小1の息子が歯みがき嫌いで、私も忙しいと仕上げみがきをしないこともあり、歯医者で診てもらうと、「もう少しちゃんと歯みがきましょう」と、親子共々怒られます。これはなんとかしなくちゃ!といつも思っていたのですが、なかなか続かない。

歯みがきを適当にしてしまう理由は、息子は楽しくもないし、目に見える効果も感じられないから。仕上げは、歯医者のようなリクライニングシートがあるとやりやすいが、家では洗面所からリビングに来て…というのが面倒。洗面所で立ったままの姿勢だと、ほとんど適当な仕上げになる、という感じ。

 

うちの中に「仕掛け」を作る

うーんと考えた結果、ある「仕掛け」を作りました。洗面所に子供用椅子を置くことにしたのです。

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特に息子には何も言わずに置いてみました。

 

いつもの通り「みがいておいで〜」と声かけして、しばらくして様子見に行ってみると、座ってみがいてた!やったー!

目的は「座ること」ではなくて、「少しでも長い時間歯を磨くこと」。これまでは歯ブラシをくわえてササッと動かしたら終り、正味10秒くらいじゃん!という感じでしたが、一度座ってしまうと、今後は立ち上がるのが面倒になるので、少しは磨くことに意識を向けるようになっています。数日間続いていますが、前より歯がきれいに磨けるようになってる!

息子にしてみたら、「やりたい!」と思えるほどの仕掛けではないようですが、「それならやってもいいか」くらいの気持ちにはなっている様子。

仕上げみがきも座らせたままできるので、安定する!前より奥歯まで見えるようになった!

 

以前、『仕掛学』(松村真宏)という本を読みました。

「ついしたくなる」にはシカケがある。人に動いてほしいとき、強制するのではなく仕掛けを使って動かす、その事例を紹介、分析した本です。

 

 

仕事で、面倒だけどやらなきゃいけないこと、どうしたらみんながやるようになるだろう?というテーマを考えているときに手に取りました。

 

 事例紹介の中でも、飛沫汚れによるトイレ清掃の負担を減らすために考案された、便器用シール!男性用便器に、的になるようなシールを貼ると、利用者はそこを目掛けて用を足すようになり、清掃がぐっと楽になったというもの。なるほどなーーと感動しました。やはりうちの息子、トイレも見事に汚してくれるので、うちでも導入してみようかな、と考えたほど。

玄関で靴を揃えないので、靴マークのシールを貼っておくと所定の位置に靴を置くようになる、というのも仕掛けのひとつですよね。

そういえば、札幌市の市営地下鉄も、階段利用促進のために、階段の側面に消費カロリーを記載したりしてる。

 

大人だって「仕掛け」があると楽しくなる

こういう仕掛けがあると、めんどくさ!と思ってるものが、ちょっと前向きになります。長い目で見ると、コツコツ積み上げたほうがいい運動、食事、目標などは、1日単位で考えると「別に今日サボったっていいんじゃない?」と楽な方に逃げがち。そして、それがどんどん続いて…。

子どもにはもちろん、自分自身で「仕掛け」を用意して、地道にコツコツ積み上げたいですねーーー。

 

息子と私は次の歯医者で褒めてもらえたら、「仕掛け」成功!とします(^^)